v.o.c - column vol.6

v.o.c (Vapor On Curry)不定期コラム「長野ぶらぶら節」第六回



 ZINE化するZINE類


僕はZINEって、「かっこいいよなー」「クールだよね」なんて思う方なんですけど、人によっては「別に…」って思うようなものだと思うんです。今は個人で発信出来るメディアがデジタルで、SNSとか有るから。例えば、僕が「ZINEかっこいい!」って入りは良しとして、一冊作り上げる楽しさって「かっこいい」って動機だけじゃ出来ないと思うんですよ。だから、作ってる最中は別のモチベーションが必要ってことだと思うんです。それで、僕ZINE作んの向いてないかもなって、なってしまうんですけど。

そしたら、そのZINE作りたいって感情はなんなの?って思って、とりあえずZINEは作らないってことにして、なにか別のものをZINEに見立てて何かしてみたらどうかなって思って、なんかZINEっぽいものってあるかなって、考えてみたんですけど。そういえば人間ってZINEっぽくない?って思って、服装ってカバーだし顔は表紙かな?とか、体格とか能力なんかは仕様で、感じ方とか考え方とかは内容、みたいな感じで。例えば人と会って話したりするときに、場所をセッティングしたりとか、どういう対話が出来るかとかはレイアウトとか流通になるのかな?とか。

なので、ZINEを作りたいって思った時に、素の自分って料理でいうところの食材っぽいなと思うんですけど、いっそのこと自分を擬ZINE化して自分を調理してやろうかなって考えてみるのは、なにかしらモチベーションが必要なときに、何かに気が付く切っ掛けになると思って、そうしてみようかなと思いました。

結局一番小さなメディアって本人ってことだと思うんです。そして、僕がしたいことって僕のことを他の人に認知してもらうってことなので。だから僕は別にZINEを作らずに「友達に会え」ってことになってしまうんですけど…最初の欲する衝動と本当に自分に必要なものって、別物っていうのはよく起こることだと思うんですよね。



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